ハワイのホノルルを訪問しました

ホノルル訪問記(東京新橋ロータリークラブ)

東京新橋ロータリークラブ2023-2024年度会長 加茂佳彦

2024年1月7日

 

昨年11月末から12月初めにかけて、東京新橋ロータリークラブの会員6名でハワイのホノルルを訪問しました。コロナ禍も収まり、ここ数年途絶えていたホノルルロータリークラブとの関係再開を期しての訪問でした。

新橋ロータリーは90年代からホノルルロータリークラブと姉妹クラブ関係を築いてきました。相互訪問やカンボジアでの学校建設相互支援、東日本大震災時の義援金、昨年夏のマウイ島火災時の義援金、ホノルル市政100周年記念公園建造への寄付などの事業に双方が関与する形で友情を育みました。以下に今回のホノルル訪問の模様を記します。

 

11月28日(火)

午前のホノルル到着でしたが、外は何と土砂降りの雨。先着していた相田会員のレンタカーに乗り込み、とりあえず宿泊ホテルに向け出発。ホテルで時間調整後、直ちにホノルルロータリーの例会会場(アウトリガー・カヌークラブ)を訪れました。目の前が海辺の素敵なところで、参会者もアロハやムームー姿で、これぞハワイという雰囲気に包まれていました。ホノルルの会員も我々の参加を喜んでくれて、大歓迎を受けました。ロータリーが繋ぐ友情の輪の素晴らしさを改めて実感しました。

午後はホノルルロータリーの手配で市政100周年記念公園も視察しました。ワイキキの中ほどの緑の区画は心地よく、皆さんも是非行ってみてください。現在は第一期工事を終えた段階で、今後更に充実した公園になるとのことです。

その後ホテルにチェックイン。夕方にはホテルのバーで地元ホノルルの日本人ビジネスマンとの懇親会ということで会場に先着して待ちましたが、誰も現れません。ほどなく日取りの間違いが判明し、翌日に延期されました。新橋側は会場でそのままホノルルで最初の夕食を楽しみました。

ホテルの部屋から見たホノルルの景観

ホノルルロータリー例会の模様

ホノルルロータリーとの懇親会

 

11月29日(水)

この日も朝は雨ですが、新橋のゴルファー3人は早朝、ワイアライ・ゴルフクラブへと向かいました。ホノルルロータリーの会員の手配で毎年ソニーオープンの会場となる名門ゴルフ場での親善ゴルフを楽しもうという趣向です。残念ながら本降りの雨のためプレーは中止せざるを得ませんでしたが、クラブハウスでの朝食会でうっ憤を晴らしました。居残り組も午前中に地元のラジオ局(KZOO)での番組収録に臨みました。現地在勤経験のある私(加茂)は新橋ロータリーの活動やホノルルでの活動について一通り報告しましたが、新婚ほやほやの田中会員と山口会員のカップル、さらには浅草出身の相田会員の話の方がリスナー受けしたかも知れません。

午後は在ホノルル総領事館へ表敬訪問。広い構内には総領事公邸もあり、そちらで井澤首席領事と面談。表敬訪問の後、昨日、行き違いで流れた日本人ビジネスマンとの交流会があるので、急いでホテル会場に戻ると既にホノルル側参加者は勢ぞろい。ホノルル事情などについての最新情報をシェアしてもらい、にわかハワイ通になりました。収録された我々の出演番組がKZOO放送により当日午後にオンエアされた由で、それを聞いた参加者もいました。ラジオ出演の手応えを感じました。

  KZOOラジオ出演

11月30日(木)

この日も朝小雨模様でしたが、全員でマキキ墓地清掃ボランティアに出発。現地で長年、墓守のボランティアを行っているハワイ明治会の面々と合流しました。メンバーには日系一世と永住日本人が多い。これはこの墓地が病没した旧日本帝国海軍軍人に加えて、明治元年にハワイ移民を敢行した元年者を含む日系移民の供養墓所であることからも頷けます。雨も止み、移民者の苦労話やハワイ移民の歴史などを聞いたり墓の周辺を掃き清めたりして往時のハワイを偲びました。

昼食には戦前から続く日本式料亭「夏の屋」で内輪の昼食会に臨みました。夏の屋は真珠湾を見下ろす小高い山の中腹にあり、嘗て何軒かあった日本料亭の面影を留める唯一のお店です。店内には戦争直前で緊張感を増す真珠湾の米海軍の様子を二階座敷から日々観察していた領事館付駐在武官が使ったという望遠鏡が残されていました。

午後は米陸軍のスコフィールド駐屯地を訪れる前に、時間調整も兼ねて真珠湾の戦争史跡センターを訪れました。太平洋戦争博物館やモニュメントなど旧日本帝国海軍による真珠湾攻撃と太平洋戦争の米軍の勝利を象徴する場所として米国民には人気の観光地です。センターを後にして未だ時間があるのでオアフ島内陸部にある人気観光名所のドールプランテーションに立ち寄り、その後スコフィールド駐屯地に向かいましたが、実際の米軍基地に入るわけで期待と不安が入り混じります。案の定、検問所では警備兵による厳しい入構審査があり、緊張感が一気に高まりました。そんな思いまでしてここに来たのは、米陸軍第27歩兵連隊(愛称:ウルフハウンズ部隊)の本部を訪問するためです。同部隊は70年以上前から大阪の児童養護施設(聖家族の家)へのクリスマス慰問や夏休みに入居孤児をハワイに招待してホームステイを体験させる活動に尽力してきました。その慈善活動は米国では映画にもなるほどよく知られており、特に地元のハワイでは日本との友好関係を象徴する逸話となっています。そこで今回のホノルル訪問の機会に同部隊の長年にわたる慈善活動に敬意を払うため、新橋ロータリーとして寄付をすることにしたのです。寄付の小切手を手交する場となったウルフハウンズ部隊本部では、ウルフハウンズの現役司令官やその慈善活動の資金管理団体である非営利団体ピースブリッジの代表などの案内で、数々の写真や展示物が並ぶ本部内を視察しました。

この日の夕べはホノルルロータリーの有志が歓迎会を催してくれました。会場は火曜日の例会会場と同じアウトリガー・カヌークラブです。クリスマスシーズンの到来もあり、パーティー会場は大勢のロータリアンで華やぎ、楽しい時間を過ごしました。

マキキ墓地清掃

ウルフハウンズ部隊訪問

12月1日(金)

昨日までで公式日程は終わり、最終日となる本日は、午前中、相田、伊賀、川口、山口の4会員がゴルフに出かけ、念願のゴルフを楽しみました。残りの田中会員と私は現地の友人と午餐を楽しみました。午後は私を除く5人は、ホノルルロータリー会員宅に招待され、ホームパーティーを楽しみました。景勝地のラニカイにある素敵な邸宅でハワイ流の暖かなもてなしを受けた会員たちは満ち足りた思いで帰路に就きました。一方、居残った私はハワイ報知社でインタビューを受けていました。全米で唯一残っていた日本語日刊紙のハワイ報知も読者数の減少には勝てず、6日後の12月7日には廃刊になるとのことでした。このインタビューに基づく記事は12月5日付同紙に掲載されました。偶然ですが最後の最後に、新橋ロータリーのホノルル訪問についての記事をハワイ報知に掲載することができ本当に幸運でした。我々のロータリー活動をしっかりとPRすることができました。

同夜は、ホノルル最後の夜です。打ち上げとなる内輪の夕食会をアウトリガー・ワイキキホテルで行い、短くも充実したホノルル旅行を締めくくりました。

念願のゴルフ

ラニカイでのホームパーティー

12月2日(土)

これまでの雨模様と異なり、朝から快晴。ホノルルを離れる日の天気の良さに複雑な思いを抱きながら、朝、レンタカーで空港に向かいました。そして午後には全員機中の人となりました。